TOKYO 2020 オリンピック・パラリンピックでの活動!

ニュースリリース
2021.09.18
健康経営活動として、また2022年〜2024年中期事業計画の骨格【SDGs達成支援】の一環として、
TOKYO 2020 オリンピック・パラリンピックに、弊社から2名がField Cast(Volunteer)として活動参加してきました。

そのうち、小野崎はアテンド(各国組織委員会)・競技場運営が主な役割であり、
サリバン(旧姓:村中)は、表彰式ブリーフィング、メダルやアスリートのエスコートが主な役割でした。

約3週間の活動を通じて、色々と学び・色々と普段ではあり得ない経験をしてきましたので紹介させていただきます。
#先日、小野崎・サリバンの2人で反省会をしたので、その形で記事に...




















<オリパラロスについて>

小野崎:
われわれ、オリパラ中に一緒に活動することは無かったので、こうやって聞き合わないと、お互いの活動内容とか・経験したこととか、いろいろ分からないんだよね。
そこで、まず”今”について聞きたいことだけど、パラリンピックが終わって1週間が経過したけど、いわゆる『オリパラ ロス』って無い?

サリバン:
とても!ありますね。オリパラの間って、同じチームの人とほぼ毎日顔を合わせて活動してたんですけど、そのチームの人たち「今、何やってるかなぁ」とか、表彰式で特にブリーフィングの時知り合った選手無事に帰ったかなぁ?大会後にどんな日常が待ってるんだろうとか、考えてしまってます。

小野崎:
そうだね。それと「刺激」というか「非日常感」というか..
そういうのが突然無くなった虚無感みたいなのはまだまだあるね。


<もっとも感動したこと>


小野崎:
一番聞きたかったことだけど、
オリパラで「特に、これは感動した」ってエピソードは何でしょう?


サリバン:
本当に感動の連続なので、「全部」と言いたいんですが・・・。その中でも一つチョイスするとなると、イギリスの選手とのブリーフィングでの会話です。

その選手は脳性麻痺があり、吃音もあるので発話が簡単ではないと思われるのですが、

「今回、はじめてメダルをとれたこと。」

「イギリスとは時差が8時間あるので現地はまだ真夜中。なので家族はまだ自分がメダルをとったことを知らない。」

「けど、もう少ししたら電話でメダルをとったことを伝えるので、それがとても楽しみ」
と話してくれたことが本当に感動で!

私も本当に嬉しく思いながら活動してました!!

小野崎:
それは聞くだけで感動!! 素晴らしい体験したね。

小野崎の一番はEOR(英語表記だとROT:Refugee Olympic Team=難民選手団)のチームリーダーをアテンドした時のこと。

試合する選手(女子テコンドー)の応援に一緒に行ったんだけど、行きの車の中で彼女がどれだけ大変なのかを話してくれて・・・。
正直「試合に出られるだけでも素晴らしい」という状況だったんですが、3位決定戦まで勝ち進んで。

選手村に帰る車の中は嬉しさと感動でいっぱい。
途中からはお互いに、母国語で感動を口にし・・・、
小野崎も「本当にすごいよ、がんばった・かっこいいよ、おつかれさまでした」と日本語で。そして涙でした...
















<意外・想定外だったこと>


小野崎:
では次だけど、意外・想定外だったことって何がある?

オリパラのスケール感とか感動!とかそういうのは当然だろうど、もっと身近なところでの想定外について。

小野崎から話すと・・・、仕事してから20年以上経つんだけど、
 1.仕事していてはじめて、マイノリティを感じた
 2.はじめて仕事中に涙した

ことかな。

1.マイノリティについてだけど、性別と言語。自分のチームの8割くらいが女性だった。そして特に選手村にいた時に感じたのは日本語も圧倒的にマイノリティだった。
2.涙したのは2回。先程もいった、難民選手団のアテンドの時と、河合さん(日本選手団 団長)にお会いできた時。河合さんはずっと会いたかったんだけど無理だろうなぁと半ばあきらめていて... でもパラリンピック閉会式という最後の最後に偶然出逢えて会話出来た時は涙してしまった。

サリバンはどう?


サリバン:
本当に、本当に、様々なことが想定外だったんですが。その中でも身近なことでの想定外というと・・・、やはり「ボランティアの方の意識の高さ」ですかね。

自ら志望して、書類審査・面接審査も通過してきているということもあるんですが、それでも誰一人として「ネガティブ・仕事したがらない人はいない!」ということは驚きでもありました。

逆にポジティブが強すぎて、最初のころは”役割分担”が難しかったぐらいです。「私がやります!」を皆が宣言するって感じで。

でもだからといって、チームが作れないということはなく、直ぐにそれぞれの強みを認識して、統一した目標を設定できて。

これが意外であったんですが、素晴らしい経験の一つでもあります。



<最後に。今後に活かしたいこと>

小野崎:
では、最後に。今回の経験を今後にどう活かすか?という点について。

小野崎は、
1.最高の形で感じることができた、ダイバーシティ&インクルージョンの世界を、社内の事業、社内チーム、パートナーに展開していくこと。

2.自分の英語力の低さから「伝えられないもどかしさ」を強く感じたので、自身の語学力を上げていくこと。

3.ボランティア活動って、SDGs達成支援に直結しているものだと認識できたので、今後も多くのボランティア活動をおこったいくこと。

この3つですね。

サリバン:
私は海外生活経験があることと、国際結婚をしており家庭言語が英語のため、活動中は得意な英語を使って多くの選手と交流することができました。

また、社会に出ると新しい人との出会いは少なくなりがちですが、活動を通して様々な職業・年代・国籍のメンバーと出会い、今まではできなかった角度から物事を考えることができるようになりました。

初日に「初めまして!」と出会ったチームで約3週間、学生時代の部活動のように毎日顔を合わせ、意見を出し合い、協力し合えた活動期間は私の人生において実りのあるものとなりました。

活動を通し、改めてスポーツが与える力・努力する人間の美しさを目の当たりにし、自分自身多大なエネルギーをもらいました。

社内で取り組んでいるダイバーシティ&インクルージョンが体現できている環境に身を置き、感じ、行動できたことも大きな収穫でした。

この大会ボランティアの経験で得たことをしっかり業務へ、家庭へ、社会へ還元していきたいと思います。